Ubiquitous QuickBoot は、現在 beta 版としてご提供中です。
SDK(ソフトウェア開発キット)としてのご提供は、2010年春頃を予定しています。
近年、機能の複雑化が進むデジタル家電や携帯機器のOSに、LinuxやAndroidを使用するケースが増加していますが、電源断からの起動(コールドブート)時間が数十秒から1分前後もかかり、機器メーカーにとって改善すべき課題となっています。起動時間を短縮する方法として、動作時のRAMに展開されたシステム状態をフラッシュメモリーのような不揮発性ストレージに保存し、電源投入後にRAMに復元するハイバネーション方式による高速復帰の手法が一つの解決策として一部の機器で使われ始めています。しかし、ハイバネーション方式では、システムやアプリケーションが使用するメモリー空間が大きくなるほど、ストレージからRAMへ読みだして展開する時間が増大していき、起動時間が遅くなるという欠点があります。
Ubiquitous QuickBootはそのような課題を根本から解決するために、独自開発した新技術を採用したソリューションです。
システムの起動に必要なメモリー領域を優先的に不揮発性ストレージからRAMに復元することで、他の方式と比べて圧倒的な速度で瞬間起動を実現し、Android(注1)を使用した実装例では、電源投入からわずか1秒台(注2)でアプリケーション実行状態まで復元可能で、Androidの起動時間としては世界最速です(注3)。また、アプリケーション側で使用しているメモリー量に依存せず常に高速起動が可能であり、残りのメモリー領域は起動後に順次読み込み、ユーザーの操作にほとんど影響を与えません。

図1:ハイバネーション方式とクイックブートの動作原理の違い

図2:システム状態のメモリ・サイズと起動時間の関係模式図
本ソリューションを利用することで、ユーザーの操作性を損なわず、待機電力をほぼゼロにした状態からシステムを瞬間起動できるデジタル家電や携帯機器などの製品を、開発いただくことが可能となります。
(注1):米Google社を中心に設立された「Open Handset Alliance」(オープン・ハンドセット・アライアンス)が提供する、モバイルデバイス向けプラットフォームであり、最近では、携帯電話以外にも、様々なデジタルネットワークデバイス向けの利用が注目されています。
(注2):下記の環境にてストップウォッチにて実測しました。
(注3):2009年11月現在、ユビキタス社調べ